2017年4月17日月曜日

本は最後から読んではいけない

さっき、村上春樹の新刊を半分読み終えて「よし、下巻に移ろう」と思ったら、間違えて下巻から読んでいたことに気づいて愕然とした。
表紙も何だか似ていてよく分からなかったし、目次だってどこから読んでも差し支えなさそうだった(すみません言い訳です)。それにしても今回は何の説明もなく新しい登場人物が次から次へと出てきておかしいなあとは思っていたけど、新しい小説スタイルなのかもしれないと思って読み進めたのだ…。

こういう失敗は小学校三年生の時にも一度あった。
その頃、サンタクロースにもらった『赤毛のアン』を夜ベッドの中で読むのが楽しみで仕方なく、登場人物たちの先のことが知りたくて知りたくて、我慢できずに最後のページを少しだけ読んでしまったのだ。ちょうどめくったそのページで、アンの育ての親のマシューが死んでいた。「マシューが死んでる!」と私は愕然とし、しばらく本を閉じた。登場人物の行く末を知ってしまった私は、その後「この人、死ぬんだよな」と涙なしには読めなくなってしまった。
「本は最後から読んではいけない」。これは小学校三年生の時に身につけた私の小さな哲学だった。

私がもやもやした気持ちを抱えながら『騎士団長殺し』下巻を手に眺めていると、「逆さから読めばおおかたの物事はトンチンカンに見える」とその分厚い本がつぶやいた。
「知ってしまったことを知らないことにはできないし、記憶喪失にでもかからない限り、上巻を楽しめないかもしれないです」と不安げに私が言うと、しばしの沈黙ののち「イルカにはそれができる」と分厚い本がさらりと言った。
うーん、イルカになったつもりで読んでみるか。




2017年3月25日土曜日

ぐちゃぐちゃの雲の中

今日の夜6時から西日暮里の古書ほうろうさんでトークします。
「楽隊のうさぎ」「島々清しゃ」でご一緒した音楽監督の磯田健一郎さんと、お互いのこれまでの職歴のこと、個人的読書体験や映画のことなどを話す予定です。お時間あればぜひお越し下さい。
(追記:司会を務めて下さった編集室屋上の林さんが、この日のトーク内容をまとめてくださいました。→前編と後編あります。)


いま、これまでのことを振り返ろうと昔のノートやメモをみているところなのだけど、思わず笑ってしまったり、あー、このころ大変だったなあとしみじみしたり、なんだか引越の前の荷物整理のような状態になっている。

たとえば、4年前のノートにはこんなことが書いてあった。そのころ駒場東大のすぐ脇に住んでいて、そこに通う科学者の圭太君とひょんなことから仲良くなった。彼はいまアムステルダムで自分の研究に邁進している。

7月27日 
昨日圭太くんと遅くまで飲んだ。彼が言っていたこと。 
・Uri Alon という生物学者は、どうしたらみんながもっとリラックスして、喜びにあふれながら自分の研究をし、人々の役に立てられるかを考えている。彼はパイオニアで、人々が彼に続いて行く。とても視野が広い。
・Uri さんは即興劇の勉強もしていて、いつも「Yes and」のことを言う。目的へ行くのは雲の中に入ること。そしてこのぐちゃぐちゃの “cloud” を楽しむこと。行き詰まりを楽しむ。どこに行くのか、どんな方向に連れて行かれるのかを不安に思うのでなく、わくわくしてみること。今やっている「くだらないと思えること」も “cloud” の一つ。 
それから彼は、「ストイックになると駄目だよね」とも言っていた。

振り返るとぐちゃぐちゃの雲の中でしかなく、それらの一つひとつを楽しんできたかと言えば、よくわからない。もう少し軽やかに即興に身を任せられるようになりたい。




2017年2月15日水曜日

雛祭りに向けて


来月、北鎌倉にある喫茶ミンカで朗読をすることになりました。
ここのオーナーである美香さんにお会いした時、川上弘美さんの短編のコピーを渡され、「真歩さんのイメージにぴったりだと思うの。ここで朗読をしませんか?」とお誘いを受けました。それから四ヶ月が経って、演出を宇田さんが引き受けてくださり、美香さん、桜井さん、私の三人で朗読劇が実現することになりました。
ただ今、雛祭りの本番に向けて稽古中です。楽しんでもらえるようがんばりますので、どうぞ春もうすぐの北鎌倉に足をお運びください。



数はわずかですが、チラシも作りましたよ。どこかで見つけたときは、どうぞ手に取ってみてください。

2017.3.2(THU) 3(FRI)  3:30P.M./ 7:00P.M. 開演30分前に開場
会場 喫茶ミンカ(鎌倉市山ノ内 377-2 JR北鎌倉駅より徒歩 3 分)
料金 2,000円(ワンドリンク付)
※ 席に限りがございますので、お早めにご予約ください。 
ご予約・お問い合わせ
電話 0467-50-0221 
http://www.mawari.jp/calendar/ 

2017年2月7日火曜日

開会式を終えて

東葛スポーツ「東京オリンピック」が無事に終わった。観に来てくださった方ありがとうございました。
密室で繰り広げられた1時間のライブのようなコントのようなお芝居。稽古から本番を終えるまでとても濃い日々だった…。なんというか今更成人式を終えたような、強制的に割礼されたような感じがしている。
初日前に緊張と不安で胃が痛くなっていたら、音楽好きの友だちからこんな励ましメッセージをもらった。
「HIPHOP! 出アタマの音を信じて、ノルこと! リラックスしなけりゃと思わず、テキトーに! 酒飲んだつもりで、酔拳のようなフロー! 客を前にして自分が一番楽しんでいいのがHIPHOP! ルールがないのがヒップホップ。誰より楽しんでやれば、それが正解だよ」
深刻なことを時に笑いに変えること、頭じゃなくてリズムに身体をまかせることって大切だなあ、と。そしてラップ、またやりたい!と思った。感謝。
いつかまたラッパーの山田でお会いする日まで。

楽屋裏(倉庫)にて出番を待つ。

Frank Ocean、Chance The Rapper、libro、NATURAL 9 NATION、BRON-Kなどなど……。今回もまた沢山のラッパーを知り、好きになることができた。






2017年1月11日水曜日

宣伝


YO YO! ご無沙汰、調子はどうYO?  こんにちは山田真歩インザハウス。
2017年開けましたね。私は年末に岐阜のマンホールにPHSを落としまして、最近じゃすっかり公衆電話ユーザーになりつつあります。
それはさておき、全国のヒップホップファンの皆さん、東葛スポーツとラッパーの山田真歩が好きだという皆さん、お笑い芸人ならケイシー高峰だという皆さん、オリンピックの開会式なら何でも観るという皆さん、にお知らせです。


2月2日から5日まで、御茶ノ水にあるギャラリースペース3331にて東葛スポーツ本公演『東京オリンピック』が開催されます。どんな開会式になるかって?  Who knows・・・。
みなさま、お誘い合わせの上ご来場ください。

↓チェキラ