2012年4月26日木曜日

念願

《その一》
いよいよ五月末に本番を迎える舞台『リリオム』の稽古が始まった。
まだ一週間くらいしか経っていなくて、みんなでパズルのピースをひとつひとつ埋めていく作業が続いている。いやはや演劇って難しい! 台本に描かれていることは、氷山の一角なんだもんね。
周りはさまざまな経験を積んできたプロの方たちだし、初めての円形劇場(360度ビュー!)だし、不安な気持ちとワクワクする気持ちが交互に押し寄せてきて毎日がめまぐるしい。
でもね、今回の自分のテーマは「マックスで全開」なのさ。もう行けるところまで行く。出し惜しみしない。心を閉ざさない。たくさん恥をかく。これは、去年の『舞台版・ 中学生日記』の時に学んだ。あの時は、台本がなくてエチュード(即興劇)でつくっていく形式だった。18人のキャスト全員が中学生として、よーいド ンで蜂の巣をつついたように即興芝居をし出したのね。私は怖気づいてしまって、ほとんど発言をすることができなかった。様子を窺ってしまったのよ。そうした ら、そのまま本番3日前まで私の出番はなかった・・・。結果的になんとか上手くいったから良かったものの、これからは「心を開いたころには終わってた」というふうにはしたくない。
念願の舞台だもんね。みんなで協力し合って面白いものをつくりたい。

* * *

《そのニ》
この間、初めてPV作品に出演した。
歌っているのは初音ミクという超売れっ子の架空アイドル。作品のタイトルは「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています」これまたすごい内容の歌詞なんだけど、実話がもとになっているんだって。面白いやら怖いやらだけど、なんとなくこの奥さんの気持ち、わからないでもない。
いやあ、大学生の時スパイクジョーンズの作品を観てからというもの、いつか出たいとは思っていたよ、ミュージックビデオ。撮影は朝から日が暮れるまで、大爆笑のうちに終わった。あんなにみんなが笑ってた現場ってなかなかない。とにかく記念すべき第一弾だぜ。へっへっへ。

いつかこういうのやりたいよね!(↓これ、途中で切れちゃうのが残念。最後が面白いのに! Fat Boy Slim の「Weapon of Choice」という作品。)


2012年4月11日水曜日

「こいつ離れないんだ」


今日、『くまのプーさん だいじな友だち』という作品を観ていたら、こんな場面があって思わず笑ってしまった。


ひょんなことから雲を怒らせてしまったティガーくんが、雲を追い払うために考えつく全てのことを試してみるのね。走ったり、跳んでみたり、じっとしてみたり・・・。でも、どうしても雲は離れてくれないの(わかるよ、ティガー・・・。私もよくそうなる) 。
途方に暮れていると、仲良しのプーが来て言った。「僕の傘にお入りよ。雨が止むまで一緒に待とう。」 そうして雲が去ったとき、ティガーは学んだのです。「友だちが助けてくれると、暗い気分は吹き飛んで、楽しい一日が過ごせるんだ」ってね。
あー、こういうことなんだよなあ、と思った。 「くまのプーさん」、実は初めて観たけれど、すごい傑作だわ。

* * * 

昔、「今人会」という会をやっていたことがある。 たしか大学を卒業したばかりの頃だったと思う。 名前の由来は忘れたけれど、たぶん「今の人」と「イマジン」をかけたんじゃないかな(我ながら上手いネーミングだ!と思ったのを覚えている)。
ちょうどそのころ、夏目漱石の「木曜会」とか、宮沢賢治の「羅須地人協会」とか、よくわかんないけどみんなで集まって何かをするっていいなと思っていた。それで、我らも何かやろうではないの!と高校時代からの友人たちと勢いで会を発足したのだ。
最初は月に何度か誰かの家に集まって、近況を話し合ったり、詩を朗読したり、映画を観たりするだけだったけれど、ちょっとずつメンバーも増えていき、手書きの「今人会新聞」なんていうのも発行したりした。私はそこに拙いながらも文章や絵を載せたり、一人芝居に挑戦してみたりもした(これは失敗して大泣きしたけれど・・・)。
何はともあれ、集える場所があるというのは幸せなことだったな。

そんな今人会も、それぞれ社会人になっていくにつれ、活動が減っていった。 一人は中学校の英語教師になって忙しかったし、一人はアウトサイダー・アートを学びに大阪へ行ってしまった。
そして私もアルバイト生活をやめ、就職をした。

あれから7年が経ち、またかつての「今人会」のようなことが始まりつつある。 まだまだ小さな集まりだけど、たった二人だって集まれば立派な “会” だ。 そこでお互いの情報を交換しあったり、今悩んでいることを聞き合ったり、 一緒に解決法を捜しながら何かをやってみたり・・・。やっぱり人が集まるってすごいなあ、 一人じゃないっていいなあ、と心から思う。 この小さな始まりの芽が、どんなふうに育っていくやら。楽しみ楽しみ!